EU欧州連合がREACH(化学物質の登録、評価、認可および制限に関する規則)でPFOAの規制を提案

2017/1/4

欧州委員会はEU REACH Annex XVIIの修正案を起草し、その中で新たにペルフルオロオクタン酸(PFOA)ならびにその塩および物質そのものとしてのPFOA関連物質と、その他の物質の構成要素としてのPFOA関連物質の混合物、成形品、またはそれらの部品を規制することを含めた新しい条項を作成しました。草案は2016年10月6日付けで世界貿易機関(WTO)に送られており、WTOの告示によると、2017年の上半期に採択され、おおむね発効日から3年後に規制の適用が開始されるとのことです。

規制内容の概略

ペルフルオロオクタン酸(PFOA)ならびにその塩およびPFOA関連物質は、フッ素ポリマーやフッ素エラストマーの製造工程において調理器具のノンスティックコーティング剤として生産されたり、泡消火剤の界面活性剤として生産されたり、またテキスタイルや紙の生産においてはその特殊な性質から、撥水性、發グリース性、發油性あるいは防汚性を付与するものして使われるなど広範な用途に使用されています。

PFOAには残留性があり、生物の体内に蓄積されやすい有害物質(PBT)として2013年6月から高懸念物質(SVHCs)の候補リストに含まれています。

規制内容

規制 禁止(製造または上市)
  • PFOAとその塩
  • PFOA関連物質
    (別の炭素分子と直接結合する直鎖または分枝のポリフルオロヘプチル基(C7F15-)またはペルフルオロオクチル基(C8F17-)をもつ塩と重合体を含むすべての関連物質)
  • 物質そのもの
  • PFOAとその塩:25 ppb
  • 他の物質の成分
  • 混合物
  • 成形品または部品
  • PFOA関連物質単体またはその組み合わせ:1000 ppb (生産現場での使用または上市)

以下の特殊製品の規制については、他より長い移行期間があります。

  • 半導体製造のための装置(発効後5年)
  • ラテックス印刷用インキ(発効後5年)
  • 耐久撥水性基準(DWR)に適合した防護用生地(発効後6年)
  • 医療用生地のための膜、たん水処理、生産工程、排水処理におけるろ過目的(発効後6年)
  • プラズマナノコーティング(発効後6年)
  • EU指令93/42/EECが適用される埋め込み型医療機器以外の医療機器(発効後15年)

これらの物質や品物の使用にあたって以下のものは規制から免除されています。

  • EU指令93/42/EECが適用される埋め込み型医療機器
  • 写真用コーティング剤でコーティングされた品物
  • 化合物半導体

[参考情報]
WTOの通知について(英語サイト)

ビューローベリタスは、REACH規制対応としてのSVHC高懸念物質分析をはじめ、各国・地域で要求される化学物質分析検査を実施しています。