EN71-3:2013 + A2:2017 欧州玩具安全指令(第3部)の「特定元素の移行」が改正されました

2017/10/27

欧州標準化委員会(CEN)は、EN 71-3:2013の修正版(A2)を発行しました。今回の変更箇所は、検査方法の修正と明確化であり、基準値等に変更はありません。この欧州規格は遅くとも2018年2月までに加盟各国の国家規格となり、同一の条文が発行されるか、これを是認するかたちとなります。そしてこれに矛盾する国家規格は、遅くとも2018年2月までに廃止となります。  
今回の修正が欧州委員会に受理され、欧州連合の官報(OJEU:Official Journal of the European Union)に公表されると、玩具の安全指令2009/48/EC と整合することになります。


変更の要点

付属書 (Annex)F:
表F.2のLC-ICP-MS(液体クロマトグラフ誘導結合プラズマ質量分析)のクロマトグラフ設定(自動採取装置フラッシュ溶媒)が変更。
変更前 … メタノール2% : HPLCグレード水95%
変更後 … メタノール2% : HPLCグレード水98%

付属書 (Annex)G:
  • G.3.24項 アセテート バッファー溶液のpH値が5.4から4.5へ変更。
  • G.5.2項 カテゴリーIとIIの要件に合わせてキャリブレーション溶液を適切に調整することが重要であるという
          注意書きを追加。
  • G.6.1項 多重反応モニタリング(MRM, Multiple Reaction Monitoring)モードを分析モードの選択肢に追加。
         (新しく表G.4と図G.1を追加)
付属書 (Annex)H:
H.10項 金属の基質において、有機スズの不正なポジティブ結果が得られる可能性に対し、その予防策を追加。

【理由】有機的でないスズ物質でも、誘導体生成試薬のテトラエチルホウ酸ナトリウムに対して一定の条件下で反応して有機スズ化合物、とくにメチルスズを形成する。

【推奨される予防策】
下記の両方、またはいずれかを行う。
  • 金属部分を削り落とさないようにしながら、削る作業を繰り返す。
  • 別の有機スズ方法(ISO/TS 16179)を用いて、EN 71-3の結果を確認する。