REACH:新たな2つの高懸念物質(SVHC)について

2018/5/29

欧州委員会は、REACHの下で新たに2つの高懸念物質(SVHC)を特定しました。 ベンゼン-1,2,4-トリカルボン酸1,2無水物(トリメリット酸無水物)およびフタル酸ジシクロヘキシル(DCHP)が、次回の更新時にECHA(European Chemicals Agency:欧州化学機関)候補リストに追加される予定です。

背景

欧州委員会は、2つの委員会実施決定書を発行し、非常に懸念の高い2つの新物質を特定しました。これにより、現在のECHA候補リストは、現時点で2018年6月末または7月初旬に予定されている次の更新時に拡張されます。
物質が候補リストに載ると、生産者、輸入者または供給者は、製品内のSVHCが0.1%(w / w)を超える製品の安全な使用に関する情報を、顧客および消費者に提供することを要求している伝達義務(REACH規則33条)を考慮する必要があります。 小売業者は、製品内のSVHCの存在に関する消費者の問い合わせに45日以内に応える必要があります。

新たなSVHC

物質名 CAS番号 備考
フタル酸ジシクロヘキシル
(DCHP)
84-61-7 プラスチゾルやPVC、ゴム、プラスチック製品の可塑剤として使用されることがあります。 有機ペルオキシドの調合のための鈍感剤および分散剤としても同様に使用されることがあります。
ベンゼン-1,2,4-トリカルボン酸1,2無水物
( トリメリット酸無水物)
552-30-7 PVC樹脂用の可塑剤の合成や、粉体塗装用のポリエステル樹脂や電線・ケーブル絶縁エナメルの反応物質として、ポリマーやエステルの製造に使用されることがあります。 研究所でも使用されています。 本物質の消費者へのばく露は想定されていません。

参考情報:
フタル酸ジシクロヘキシル(DCHP)、(EU)2018/636(英語)
ベンゼン-1,2,4-トリカルボン酸1,2無水物(トリメリット酸無水物)、(EU)2018/594(英語)

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