EUにて、食品に接触する材料および製品に含まれるビスフェノールA(BPA)規制が強化されます

2018/3/29

2018年2月14日に欧州委員会は、EU官報(OJEU)で特定の食品接触材および製品に含まれているビスフェノールA(BPA)の規制を強化するRegulation (EU) 2018/213を発行しました。この規制には、食品に接触する材料および製品のニスや塗膜に含まれるビスフェノールA に対する新しい規制も含まれます。さらに、(EU)No 10/2011 付属書Tでは、プラスチック製の食品接触材および製品に含まれるビスフェノールA の移行制限の基準数値が引き下げられ、乳幼児向けのポリカーボネート製の飲料用カップまたはボトルに対してはビスフェノールA の使用を禁止する新しい事項が加えられました。この新しい要求事項は2018年9月6日から適用される予定です。

ビスフェノールAに対する要求事項の主な変更点

  1. ビスフェノールAの特定移行制限数値の引き下げ
    ・プラスチック製の食品接触材および製品に含まれるビスフェノールAの特定移行制限は、0.6mg/kgから0.05mg/kgへ引き下げられます。

  2. 食品に接触するニスまたは塗膜に含まれるビスフェノールAの新しい規制
    ・食品と接触するニス、塗膜のビスフェノールA の特定移行制限は、0.05mg/kg。
    ・Regulation (EU) 609/2013に参照される、粉ミルク、栄養補給ミルク、加工されたシリアル食品、ベビーフード、乳幼児用の特別栄養医療用補給食または乳飲料、幼児用に製造された同様の食品に接触する材料および製品に施されているニスまたは塗膜からのビスフェノールA の移行は一切禁止とされます。

    規制付属書Tに規定された情報を含むコンプライアンス宣言書が、ニスや塗膜加工された材料または製品に対して要求されます。検査結果などの関連書類は、政府からの要求に対して宣言しているコンプライアンスを証明するために手元に用意していなければなりません。

  3. ポリカーボネート製飲料用カップまたはボトルのビスフェノールAの新しい禁止事項
    ・密閉機能があるため、乳児や幼児向けのポリカーボネート製飲料用カップまたはボトルの製造においてビスフェノールA を使用してはいけません。

ビスフェノールA規制の概要

化学物質 適用範囲 現行の規制値 新しい規制値
ビスフェノールA(CAS:80-05-7) 食品に接触するプラスチック製の材料または製品

SML: 0.6mg/kg

SML: 0.05mg/kg
食品に接触する
ニス加工または塗膜加工された材料または製品
規制なし SML: 0.05mg/kg
Regulation (EU) 609/2013に参照される乳幼児用の食品に接触するよう設計されたニス加工または塗膜加工された材料または製品
規制なし 移行禁止
ポリカーボネート製の哺乳瓶 使用禁止 使用禁止
(変更無し)
密閉機能のある乳児または幼児用のポリカーボネート製飲料用カップまたはボトル 規制なし 使用禁止
SML= 特定移行制限

新しい規制の発効日:2018年9月6日
(2018年9月6日以前に市場に置かれていた食品に接触するプラスチックおよびニス加工、塗膜加工された材料と製品は、在庫がなくなるまでは合法です。)

委員会規制(Regulation (EU) 2018/213)についての詳しい情報は、下記リンクをご参照下さい(英文のみ)
--> Regulation (EU) 2018/213(英語ページ)