EUがプラスチック食品接触規則(EU)10/2011を改正

2020/10/28

欧州委員会は、食品と接触することを用途としたプラスチック材料および製品に関する規則(EU)10/2011を改正するための規則(EU)2020/1245を公開、2020年9月23日に発効しました。特に重要な改正内容は以下のとおりです。

主な変更点:

1. 重金属の特定の移行(附属書II)

10種類の重金属と定義された特定の移行上限値を追加。

特定の移行限界(SML)(mg / kg、食品または食品模擬物)
アンチモン 0.04
砒素 不検出
(検出限界値= 0.01)
カドミウム 不検出
(検出限界値= 0.002)
クロム 不検出
(検出限界値= 0.01、材料中の六価クロムが製造プロセス全体で除外されていることを既存の証拠書類で証明できる場合は、3.6 mg / kgの検出限界値を適用できます)
ユーロピウム *0.05
ガドリニウム *0.05
ランタン *0.05
不検出
(検出限界値= 0.01)
水銀 不検出
(検出限界値= 0.01)
テルビウム *0.05

*食品または食品類似物に移行するすべてのランタニド物質の合計が0.05mg / kgのSMLを超えず、第16条で言及されている”証拠資料”の一部として、ランタニド物質が食品または食品類似物に解離したイオン形態で存在することを示す十分に説明された方法論による分析証拠があれば、ランタニド物質を使用できます。

2. 一次芳香族アミンの特定の移行(附属書II)

一次芳香族アミン(PAA)の検出限界が改訂されました。

  • REACH 附属書XVII 記載事項 43(付記 8)に示されており、附属書Iの表1に移行制限が指定されていない各PAAに対して0.002mg/ kg以下
  • REACH 付属書XVII 記載事項 43(付記8)に示されておらず、附属書Iに移行制限が指定されていないPAAの合計が0.01mg / kg以下

3. コンプライアンス検査(附属書V)

  • 全体的な移行検査の条件
    • 新しい検査の条件OM0(40℃で30分)が、低温または周囲温度での接触が短時間(≤30分)の食品接触製品に導入されました。
    • OM4のオプションとして逆流条件が追加されました。
  • 繰り返し使用される材料および製品の特定の移行検査
    • 移行検査は、それぞれ新しい食品模擬物質を使用して、1つのサンプルで3回実行する必要があります。 各検査の特定の移行値は、前の移行の値を超えてはなりません。

移行期間

この改訂規則の発効前に規則(EU)No 10/2011に準拠し、2021年3月23日以前に初めて市場に出されたプラスチック材料および製品は、2022年9月23日まで市場に出荷することができ、その在庫が尽きるまでは販売可能です。

法令の詳細については、原文(英語)をご参照ください:
→ Commission Regulation (EU) 2020/1245